自分に合った画材を使ってる?
ここでは、初心者の方や、新しく画材を変えてみたい方のために私が使ってみて心地の
良かった使い方やお得な情報等をお知らせしますね!
最近は、至れり尽くせり様々な画材が、ワンサカ世に出回る様になりました。
そして、便利な事にインターネットで、画材屋さんに出かけなくっても、必要な画材が
簡単に購入できるような時代になりましたね。
昔は、電車に乗って電車賃まで払わないと、自分の気に入った画材に出会えることは難
しかったですし、無ければカタログから選び注文してもらって、商品が画材屋さんに届
くまで待たなければいけない様な事もたまにありました。(-_-;)
今は、昔に比べては、随分と便利になった様な気はしますが、画材は、とても種類が多
くなり便利になりましたが、逆に言えば、画材やメディウムや、その画材に対する情報
に振り回されてはいませんか?
こちらでは、私が使った事のある画材についてのみ、今回は記事としてあげます。
1、絶対に必要だと思われる画材はどうやって決めるの?
自分にとって必要だと思われる画材って、そんなに多くない様に思います。
なぜならば、筆でも気に入ったものだったら(自分の描き方に合うものだったら)同じも
の何本も持っている事が多くないですか?
そして、人に絶対にこれは必要ですよ!と言われて揃えた筆であっても、数回は使って
みるものの、結局はあまり使っていなかったりする事ってありませんか?
例えば筆を例にとるならば、私の場合を言いますと、固い豚毛の平筆の大きなサイズのも
のやファン筆は殆ど使っていません。勿論、持ってはいますが。。。。
筆については、最初っから高い筆を購入するのではなくて、それこそ小学校や中学校の
美術の時間に使用していた様な筆の中で、丸筆や平筆や面相筆などで、比較的安価な値
段で売っている物を使用してみて、いつもよく使っているという方を中心にそろえて
行かれたらいいと思います。(油彩や日本画など特殊な筆を必要としない場合のみ)
筆の大きさについても、最初っから、大きな号数を描くわけでも無いですら、まずは
丸筆を1本、普通の画用紙などに描けるサイズで10号前後位がいいと思います。
平筆よりも、まずは丸筆が使い良いです。
こういう具合に、慣れたり続けたりできる様になるまでは、少し様子をみながら、
無難なサイズや無難な形から選んで行かれた方がいいと思います。
2、一番なじみのある、水彩画を描く場合に揃えておけばいい画材と補助用具
①なんといってもまずは、絵の具ですね。小中学校の義務教育で透明水彩絵の具は
誰でも経験している画材の一つであると思います。
透明水彩絵の具には、チューブ入りと固形タイプの2種類があります。
チューブ入りならば、
10色~86色(最近は108色も出ています。)位までのセットがあります。1色ごとの
バラ売りもしています。
最初は、24色位を揃えておいて使っていかれた方がいいですし、必要に応じて買い足
して行かれるといいと思います。
※12色からスタートされるよりも、より鮮やかで濁りの少ない混色を成功させるために
は24色位からのスタートの方がいいと思います。(12色あれば様々な色を作り出す事
は可能)
固形タイプならば、
専用のパレットに組み込まれ、色数の違いでセットされています。
発色もチューブと比べて遜色がありません。一色ごとにバラでも扱っていて、無くなっ
たら補充できますし、かさ張らないので野外制作に便利です。
②透明水彩画用の筆は、丸筆と平筆の2つのタイプがあります。 そして、特殊です
が、境界線を塗るための面相筆もあった方がベストだと思います。
又、更に細かく分けますと、先が楕円形のフィルバート、平筆の類型としてもブライト
があります。
丸筆ならば
セーブル(テン毛)、ミンク(赤テン毛)といった高級品や。タヌキや馬といった
獣毛のもの、ナイロンなどもあります。 筆は号数の数が増えるほど太くなります。
丸筆は、4~6号、12~16号を2本くらいまず用意してみましょう。
平筆ならば
広い色面を塗るのに便利ですが、12号の平筆が1本あれば十分です。
筆の素材は、丸筆の素材とおなじです。
面相筆ならば
細部を彩色するためには1本あればいいです。
③透明水彩画用の用紙は、 普通のスケッチブックや20枚位の水彩紙の四方を糊で固
め、1枚ずつ使えるブロック紙、バラ売りの水彩紙の全紙など色々とあります。
又、紙の種類はキャンソン紙、アルシュ紙、マーメイド紙、ワトソン紙、MO紙、鳥の
子紙などが、良く使われます。
又、これらの紙を固い紙でできた上に、最初から貼り付けられたもので、水張りしなく
てもいい様に、大小、様々なサイズや形を数種類そろえた便利なボード状のものまであ
ります。
スケッチブックならば
厚手のデッサン紙や水彩紙を綴じてあるものがあります。
水彩紙シートならば
76×56センチの全紙です。好みのサイズに切って、画板にドラフティングテープな
どで留めて使用します。
紙目は極細~粗目まであります。
④透明水彩画用の鉛筆は、
透明水彩絵の具を使用して、スケッチをする場合には、あまりにも浮いたような
濃い色の鉛筆を使用しない方がいいでしょう。
淡彩スケッチの場合は、調子をつける時には2B 位を使う場合もあります。
又、淡彩スケッチの場合、幅の広い芯の鉛筆を使う場合もあります。
⑤補助画材は、 筆洗、スポンジ、布、野外用のビニール製の筆洗があると便利がいい
です。
筆洗ならば
絵の具の発色を妨げないためにも、水が濁ったら頻繁に取り換えた方がいいでしょう。
室内で使う場合は、陶製の筆洗かプラスティックでできたバケツタイプのものが便利です。
野外で使う場合は、ビニール製の軽いタイプの筆洗が便利です。
スポンジならば
使用した筆やパレットを水洗いして絵の具を落としたり、画面の水気を
ふき取るのに便利です。
天然のスポンジか化学合成品のスポンジがあります。
※その他の補助用具としては、テッシユや布もあればとても便利です。
3、次になじみのある、ポスターカラーで描く場合に揃えておけばいい画材と補助用具
①ポスターカラーはデザイン画を描く人向きに使用していた不透明水彩絵の具です。
美術の時間、小学校の高学年や中高生になれば、水彩絵の具や油絵具以外によく使用し
ていた主にデザイン画用の絵の具ですね。
ガッシュと共に不透明水彩絵の具の部類になりますが。ガッシュは絵を描く人向き用で
ポスターカラーは主にデザイン画を描く人向き用の不透明水彩絵の具です。
ポスターカラーは、ガッシュに比べて安価ですが、厚塗りすると絵の具がひび割れるの
で注意しましょう。
チューブ入りと瓶入りとがあります。
チューブ入りならば、
10色~36色までのセットが多いです。1色ごとのバラ売りもしています。
12~18色のセットを揃えれば十分です。
瓶入りならば、
10色~36色までのセットが多いです。1色ごとのバラ売りもしています。
12~18色のセットを揃えれば十分です。
大、中、小と瓶の容量でも分けられています。
瓶から取り出すときは、パレットナイフを使うと便利です。
②ポスターカラー用の筆は
透明水彩絵の具用の筆とほぼ同じような筆を使います。ポスターカラーはマット
な広い面を塗る事に適している画材ですから、平筆の大きなサイズのものをもっている
と便利な場合もあります。
ですから、同じくポスターカラーでも丸筆と平筆の2つのタイプがあれば便利です。
そして、特殊ですが、境界線を塗るための面相筆もあった方がベストだと思います。
サイズは描く画面の大きさによって、使い勝手のいいサイズのものを取り揃えて行けば
いいと思います。
③ポスターカラー用の用紙は
透明水彩に挙げた用紙も適してはいますが、ケント紙や普通の画用紙などが、美術の時
間のデザイン画様によく使われています。又、上質紙を使う場合もあります。
他に、パースではワトソン紙やキャンソンボードなどもよく使われています。
透明水彩画用の用紙と同じく、スケッチブックや水彩紙シートタイプやボードタイプの
ものも使えます
④ポスターカラー用の鉛筆は
主にポスターカラーで色を付ける場合の下書きに使用する鉛筆という事になります。
濃い色を鉛筆の下書きの上から塗る場合は、殆ど下書きの線は消えてしまいます。
明るい色を下書きの上から塗る場合は、近づくと、下書きが見えてしまう場合があり
ます。
下書きに使用する鉛筆は、濃い色の鉛筆を使用しない方がいいでしょう。
あるいは、鉛筆で下書きをした後で、消しゴムなどで線を軽く叩いて、線を薄くするか
薄い鉛筆で下書きをするかして下さい。
⑤補助画材は、 透明水彩画と同じく筆洗、スポンジ、布があると便利です。
野外用のビニール製の筆洗も持っている方がいいですね。
4、ポスターカラーと同じ不透明水彩のガッシュで描く場合に揃えておけばいい画材と補助用具
①ガッシュは絵を描く人向きに使用していた不透明水彩絵の具です。
今、皆がよく使用しているアクリルガッシュというものが無かった頃、少し前までに
絵を描く人向きに作られていたガッシュは、ガッシュ画と言われている様に、絵を描く
人様によく利用されていた不透明水彩絵の具です。
歴史は古く、14世紀後半のヨーロッパでこの不透明水彩絵の具を作る工夫はされてい
ました。
今は、当時とは違って、用いる顔料の粒子の大きさや絵の具に含まれるグリセリンやア
ラビアゴムの割合によってコントロールされています。
ガッシュは、ポスターカラーよりもより厳選された顔料が用いられていて、耐水性や発
色などの点で、更に品質の高い絵の具になります。(但し、ポスターカラーは、隠蔽力の
強い性質が得られる様な調合がされています。)
最近では、普通のガッシュと同様の水性、艶消し、不透明の性質を持ったアクリルガッ
シュ(アクリル系ガッシュ)が出ています。これは、乾くと耐水性になり、更に強い接着
力を備えているために様々な素材への彩色が可能です。
不透明水彩絵の具である、ガッシュにはチューブ入りと固形タイプの2種類があります。
チューブ入りならば、
10色~84色位までのセットがあります。1色ごとのバラ売りもしています。
12色からでもセットがありますが、18色~24色位のセットから始められた方が便
利ですし、必要に応じて買い足して行かれるといいと思います。
固形タイプならば、
透明水彩の固形タイプと同じく専用のパレットに組み込まれ、色数の違いでセットされ
ています。
発色もチューブと比べて遜色がありません。一色ごとにバラでも扱っていて、無くなっ
たら補充できますし、かさ張らないので野外制作に便利です。
②ガッシュの筆は、
透明水彩絵の具用の筆とほぼ同じような筆を使います。
ですから、同じくポスターカラーでも丸筆と平筆の2つのタイプがあれば便利です。
そして、特殊ですが、境界線を塗るための面相筆もあった方がベストだと思います。
又、広い面を塗る場合に必要な平筆の大きなサイズを持っていれば尚、便利です。
描く画面の大きさや面積によって、使い勝手のいいサイズのものを取り揃えて行けば
いいと思います。
③ガッシュ用の用紙は
透明水彩に挙げた様な用紙も適してはいます。
普通のスケッチブックや20枚位の水彩紙の四方を糊で固め、1枚ずつ使えるブロック
紙、バラ売りの水彩紙の全紙など色々とあります。
又、紙の種類はキャンソン紙、アルシュ紙、マーメイド紙、ワトソン紙、MO紙、鳥の
子紙などが、良く使われます。
又、これらの紙を固い紙でできた上に、最初から貼り付けられたもので、水張りしなく
てもいい様に、大小、様々なサイズや形を数種類そろえた便利なボード状のものまであ
ります。
ただし、ガッシュの場合は水張りを正確にしなくともいいですし、透明水彩絵の具や油
絵に比べては、自由に描いたり、消したり、変更したりできるという様な便利な特徴も
あります。
④ガッシュ用の鉛筆は
ポスターカラーと殆ど同じ様な理由で鉛筆の濃さなどを決めて下さい。
主にガッシュで色を付ける場合の下書きに使用する鉛筆という事になります。
濃い色を鉛筆の下書きの上から塗る場合は、殆ど下書きの線は消えてしまいます。
明るい色を下書きの上から塗る場合は、近づくと、下書きが見えてしまう場合があり
ます。
下書きに使用する鉛筆は、濃い色の鉛筆を使用しない方がいいでしょう。
あるいは、鉛筆で下書きをした後で、消しゴムなどで線を軽く叩いて、線を薄くするか
薄い鉛筆で下書きをするかして下さい。
⑤補助画材は、 透明水彩画やポスターカラーと同じく筆洗、スポンジ、布があると便
利です。
野外用のビニール製の筆洗も持っている方がいいですね。
5、比較的人気のある油絵具で描く場合に揃えておけばいい画材と補助用具
①趣味で描く人やプロの絵描きさんなどの間で昔からよく使われているのが油絵具
です。
高校の美術の授業や中学のクラブ活動などで、初めて描き出す人が多い絵の具です。
透明水彩の描き方とは、似たところが少ないので、最初に描く場合に描きにくいと感じ
る画材ではあります。
しかし、発色や混色の効果も優れていて、絵の具の可塑性や粘着力が強いから、絵の具
を盛り上がった形にしておくこともできます。
元々、油絵具は、最初から顔料と油とで練ってありますので、そのままでも使えます
が、溶き油などの画溶液を使い、しなやかにして描きやすい状態にします。
表現に応じて溶き油で軟めたり、流動的にしたりして使いやすい濃度にします。
又、溶き油は絵肌の変化や発色と輝きを与えたり、筆の滑りをよくしたりできる様に
するために使います。
これらの溶き油の使い方が、油絵具という画材の特徴となるかも知れません。
又、乾きが遅いために、表面を削ったり凹凸をつけたり色々な表現ができます。
チューブ入りの油絵具は、
現在はチューブ入りで売り出されていますが、19世紀印象派以前までは、画家の工房
で顔料をいちいち練って使用していました。それは、弟子がしなければならない重要な
仕事でした。
したがって、原料の種類や混合の方法、出来上がった絵の具の色調や練り具合など、師
匠の好みが当然反映していました。
現在でも製造会社によって、同色名の絵の具でも色調や練り具合に多少の違いがあるの
が普通です。
例えばA社のコバルトブルーとB社のウルトラマリンとが殆ど変化なく見える事もありえ
ます。
練り具合も、ある会社のは゛固練り゛だったり、ある会社のは、゛軟らかすぎ゛だった
りするので個人の好みで選ぶことになります。
様々なメーカーから、何色かまとまったセットや、1個1個バラ売りされたりしています。
基本的に必要な油絵具として
白・・・ジンクホワイト、シルバーホワイト、チタニウムホワイト
黒・・・アイボリーブラック
赤・・・カーマイン、ローズマダー、バーミリオン、バーミリオンチント、ライトレッド
黄・・・カドミウムイエロー、カドミウムイエローペール、カドミウムイエローディープ
緑・・・ヴィリジアン、ヴィリジアンチント、カドミウムグリーン、クロームグリーン
青・・・コバルトブルー、コバルトブルーチント、ウルトラマリン、プルシャンブル―
茶褐・・・ローシェンナ―、バーントシェンナー、バーントアンバー
※カドミウム系のものやバーミリオン、ヴィリジアン、コバルトブルーは高価なので
習作にはクローム系のものやチントで代用できます。ただし、チントやクロームとは赤、
黄、緑では、それぞれの元祖の色と混色すると変色の恐れがあります。(チントとは模造
色の事です。)
②油絵用の筆は
硬い筆の豚毛と、軟らかい筆では、イタチやリスや馬などの獣毛筆やナイロンなどの
合成繊維でてきたものがあります。
軟毛筆より更にもう少ししなやかなに作られた、タヌキやコリンスキーやマングース
の毛で作られている高級獣毛筆などもあります。
筆の形は、丸筆(ラウンド)、平筆(フラット)、フィルバード、扇形(ファン)があります。
まず、最初は豚毛の平筆やフィルバードが数本あればいいと思います。(4号、6号、8
号、10合、12号、14号あたり)
※豚毛の平筆を大小とり交ぜて6~7本用意すればベスト、穂先の幅が8ミリ~20ミリ
位の間から適当に選んでもいいです。
更に、扱いやすいナイロン筆も数本あればいいと思います。
細かい線を描く時は、面相筆を使う事もあります。
➂溶き油
市販の油絵具は、適度な練り具合でチューブや缶入りになっています。
溶き油は筆の滑りをよくしたり、発色と輝きを助けたり、絵肌に変化を与えたりする
目的で主に使われます。溶き油の加減が大切です。
揮発性油・・・・テレピン、ペトロ―ル、ラベンダーオイル など
乾性油・・・リンシードオイル、ポピーオイル、ウォルナットオイル、 スタンド
リンシードオイル、サンブリーチュドリンシドール など ※他にもまだあります。
➃油壺
市販されているものは、金属製(真鍮、ブリキ)、陶製、プラスチック製の蓋つきがあり
ます。
形状は、筒形、そろばん型、二つの壺が組み合わさったものがあります。
2個1組になっているものか2つの油壺を用意するといいです。別の種類の油を加える
時は、一方の壺に決めておくといいです。
油壺はパレットの裏面にあるクリップでパレットに留めます。
➃パレットナイフ・ペインティングナイフ
パレットナイフはパレットを掃除したり、絵の具を混ぜ合わせたりするのに用います。
刃の長さが10センチ程度の物を1本用意します。(約6センチ~15センチ程度まで
の種類があります。)
柄と刃がほぼ真っすぐなものが多いですが、絵の具が付きにくくなったコテ状のもの
もあります。
キャンパスの地塗りや作品上の絵の具を削り取る時に使う場合もあります。
ペインティングナイフは、筆の代わりに用いたり、絵の具をもり上げたり、絵の具を
掻きとったりするのに用います。筆とは違った表現効果が得られます。
最初は、刃長5~10センチ程度のものを1本用意すればいいです。焼が甘くなく、かつ、
しなやかなものが上質で使いやすいです。
⑤筆洗器と筆洗オイル
油絵の筆は乾かして固くしてしまうと、使いものにならなくなるし、又、よく洗わない
と非常に寿命が短いです。ですから、よく筆を洗わなければなりません。
筆洗は、筆を洗うための道具です。大小ありますが、なるべく大きなものを買っておく
と良いです。空き缶でも代用はできます。
筆洗オイルは、市販されている白ガソリンや白燈油がよく使われます。
最近では、水性の筆洗液も出ています。又、石油系の筆洗オイルから石油の匂いを除去
したものも出ています。
※筆はよく根元を洗わないと、残った絵の具が根元で膨らみ、使いにくくなります。
又、オイルで洗った後にたまに石鹸で洗いリンスしてやると長持ちします。
⑥キャンバス・スケッチ板
油絵具で描くには、キャンバス(画布)・スケッチ板を用います。キャンバスは木枠に
たるまない様にしっかりと張って用います。
キャンバスには綿布と麻布とがあります。
綿布は細密描写には適しています。麻布は荒目になるにつれて厚塗りにより向いて
います。
麻布キャンバスには、麻布の織糸の太い細いによって、荒目・中目・細目の別があります。
又、キャンバスは、よく乾燥してしなやかなものを選ぶ様にします。
油絵のキャンバスの種類は大きく分けて、 Ⓐ張りキャンバス Ⓑカットキャンバス
Ⓒロールキャンバスとがあります。
Ⓐ張りキャンバスは、木の枠にキャンバスの生地を張ったものです。
Ⓑカットキャンバスは、張りキャンバスにするために生地の部分だけがカットされて売っ
ている物です。
Ⓒロールキャンバスは、張りキャンバスにするために生地がロール状になって売っている
物です。
キャンバスは丸めて保存する事ができます。描いた後のキャンバスは釘やホッチキスを
抜いて取り外します。丸めて保存します。
木枠だけ残りますが、新たなキャンバスを張ると、新しい絵を描くことができます。
張りキャンバスのサイズは、F P M S SMがあります。
Fは人物、Pは風景、Mは海、Sは正方形、SMはサムホールです。 号数が大きくなる
とサイズも大きくなります。
下地処理を施されたキャンバスを使うのか? 自分で下地処理をするのか決めます。
下地処理 Ⓐ目止めを施す・・・膠などで目止めをする。
Ⓑ地塗り塗料を塗る・・耐久性や発色をよくするために地塗りをします。
キャンバスの表面の地は 吸収性下地、半吸収性下地、非吸収性下地に分かれます。
吸収性下地 は゛白色の顔料と膠水゛で作られたものです。油絵の場合は油分を吸収して
艶の無い画面ができます。
半吸収性下地 は゛白色の顔料とアクリルエマルジョン゛で練って作られたものです。
別名ジェッソと言われている商品があります。扱い安いです。
非吸収性下地 は、゛乾性油と白色の顔料゛を練って作られている塗料になります。
油性キャンバスになり油絵具の艶を引き出します。油絵具だけにしか使えません。
ファンデーションホワイトという商品が出ています。
➆パレット
パレットには Ⓐ木製パレットとⒷ紙のパレットがあります。
Ⓐ紙パレットは水を通しません。
終わったら、破り捨てられますから後片づけが便利です。25枚~30枚セットで
売られています。
Ⓑ木製パレットは長く愛用できます。
使用後に絵の具を毎回ふき取って、管理する必要はあります。拭き忘れると絵の具が
固まります。剥離剤で絵の具を取らなければなりません。
⑧その他に必要なもの
野外などで描いたり、スケッチなどに行く場合は、絵の具箱があると便利です。
絵の具箱は、パレット、筆、溶き油、絵の具などを入れて携帯に便利な様に作られて
います。
※専門家用には整備用キャビネットがあります。
イーゼルは、イーゼルには室内用とスケッチ用があります。室内ならば壁などにたて
掛ければイーゼルが無くてもすみます。
外でのスケッチ用ではイーゼルは必需品です。初心者はまず、スケッチ用イーゼルを
買っておけばいいです。又、室内イーゼルの本格的なものは高価ですから、おいおい
揃えておけばいいと思います。